2019年5月8日午前10時15分頃、滋賀県大津市大萱6丁目で発生したレイモンド淡海保育園の園児13人と保育士3人の列に軽自動車が衝突した事故で様々な状況がわかってきました。
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被害者の状況
園児、保育士は救急搬送されたが、うち男女の園児2人が全身を強く打っており死亡が確認されている。
他に男児1人が意識不明の重体、8人が骨折などの重傷で5人が軽傷を負ったとのことです。
2歳の子供が2人も亡くなる大惨事です。
しかし、このレイモンド淡海保育園の園児の列に衝突した軽自動車の運転手だけが悪いわけではなく、この事故は車二台が引き起こした事故であり、実際にその両方の車の運転手の女が二名逮捕されています。
加害者二名の女を逮捕
時事通信によると
軽乗用車は直前に、右折してきた普通乗用車と衝突し、この弾みで歩道に突っ込んだ。同署はいずれも自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で、軽乗用車を運転していた無職下山真子(62)=同市若葉台=と、普通乗用車の同新立文子(52)=同市一里山=両容疑者を現行犯逮捕した。
私が速報を書いた時点では、75歳以上の高齢者を想定していましたが、実際には50代、60代の女性でした。
通常で言えば、車を運転する上での判断能力は問題なさそうですし、時間的にも飲酒や薬物の利用などはなさそうです。
では、この事故はどのように起きたのでしょうか?
事故の原因は右折する車の信号無視か

レイモンド淡海保育園児の列への車衝突事故状況
引用:朝日新聞デジタル
レイモンド淡海保育園の園児らは湖畔の方へ行くために、信号待ちをしていたとあります。
上の図で言うとオレンジ色の園児らは左手(湖畔方面)へ行くために信号待ちをしていました。
また、同じく時事通信によると
2人とも量販店での買い物から帰宅する途中で、いずれも「信号は青だった」と供述。
下山容疑者は「車が(車線に)入って来たので、あわててハンドルを左に切った」と話しているといい、同署は、双方とも前方をよく見ていなかったとみて、容疑を過失運転致死傷に切り替えて詳しく調べる。2台には同乗者はおらず、両容疑者にけがはなかった。
両者とも「青だった」と供述していますが、それはないことはないかもしれません。
ただ、この場合右折車は、対抗からくる車の直進を優先し、様子を見て右折をするのが普通です。
しかし、列と衝突した軽自動車は歩道の向こう側のフェンスをぐちゃぐちゃにするほどのスピードがでていたことからすると、直進した車はそこそこスピードがでていたことになります。
そこに無理やり割り込むように右折を行おうとした結果、軽自動車が「慌てて左へハンドルをきった」という状況になります。
車の事故は動いていれば両者に責任が発生します。
しかし、この事故状況から無理やり右折を行った普通自動車の運転手である新立文子容疑者(52)の過失の割合は大きいと思われます。
まとめ
2019年5月8日午前、滋賀県大津市大萱6丁目で発生したレイモンド淡海保育園の園児13人と保育士3人の列に軽自動車が衝突した事故で様々な状況がわかってきました。
この事故は、園児らに衝突した軽自動車はどちらかというと不可抗力に近く、その本当の原因は無理な右折を行った普通自動車の方と思われます。
普段、車を運転していて、直進する車があるにも関わらず、フライング気味に右折する車があります。
そのような危険な行為がこのような痛ましい事故になったと思います。
これから何十年と生きるはずだった命より大切な用事なんかあるんですかね?
あるわけねーよ。