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働き方改革で残業隠し懸念拡大。経営改革なくして働き方改革できない

投稿日:

2019年4月より働き方改革法が施行されました。

政府主導のもと、企業や社会全体が長時間労働を悪として認知し、是正に乗り出しました。

長時間働くことが日本の美徳だった時代は終わり、それぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会が到来すると思われますし、歓迎すべきことです。

しかし、一方で否定的な見方をする人がいたりもします。

そんな中、2019年3月末に日立製作所の完全子会社の日立プラントサービスが残業隠しをしていたことが内部告発によりわかりました。

働き方改革


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働き方改革の影、残業隠し蔓延のおそれ

働き方改革で時間外労働の上限規制の導入しました。

ざくっというと

ポイント

  • 月45時間、年360時間を原則
  • 単月100時間まで
  • 複数月平均80時間まで(休日労働含む)
  • 年720時間まで(休日労働含まない)
  • 6ヶ月以上は45時間まで(休日労働含まない)

という内容の上限を設けました。これまでは、36協定(サブロク協定)があれば、事実上の青天井でしたが天井が設けられたらということです。

働き方改革、厚生労働省の資料

こちらは厚生労働省の資料の一部です。わかりやすいように、青い空のような天井が赤い太線でふたがされていますね。

 

しかし、この制度、どう見ても複雑です。

ずる賢い会社なら抜け穴を見つけて最大限に労働者を使うことができそうです。

しかし、そんな抜け穴よりももっとひどいことがありました。

日立製作所の完全子会社の日立プラントサービスが残業隠しをしていたとのことです。

さて、これをみてください。

働き方改革、残業隠しの事件。日立プラントサービスの残業隠し

メールの内容

2018年12月19日

件名:残業時間の件

○○様

お疲れ様です。

掲題の件、平日:44:25時間、休日:55:25時間、合計99,5時間となっています。

本社総務より、100(時間)未満にする様に連絡が入っています。

今週末の連休は振替申請をしていますが、残業ができない状態になっています。

今日から12/27までの8日間に全く残業できないので、1度12月1日からの承認済みの勤怠表を差し戻して、12月初旬の残業を少し下げて、12/27までの8日間に残業できるようにしますか?

現状のままにして、8日残業を0時間で通しますか?

日立プラントサービス 北陸営業所

○○

 

報道内容を以下に引用します。

同社で働く30代の男性は、月100~170時間の長時間残業をしていたが、月60~100時間程度に社内で「申告」を制限されていた。

長い時には、朝7時から夜0時までの労働を連続で続けるようなこともあり、月200時間ほどの残業を行なった月もあった。

納期が厳しい現場をなんとか間に合わせることを迫られ、長時間労働が蔓延している「炎上現場の火消し作業」(社内の共通言語だという)をする遊撃的な役回りとして、数ヶ月単位で全国の現場を出張続きで転々とする日々だったという。

 しかし、そのような長時間労働をこなしても、実際の労働時間を会社に申告することはできなかった。

当然だが、パソコン起動時間は最低限職場におり業務をしている。しかし、ログデータのままでは労働時間を申告することができず、削った時間を自己申告するように圧力があり、それを会社が労働時間と承認する流れだった。

 社内では、残業時間について「1ヶ月100時間、2ヶ月以上連続で80時間」を超えないように、そしてできる限り少なくするようにというルールがあったという。

結局、Aさんが過去2年間の労働時間記録を分析すると、ログデータで計算した時間外労働時間は1ヶ月当たり平均約94時間、最高172時間、ログデータと自己申告時間の差による「隠れ残業」については、1ヶ月当たり平均約53時間、最高約100時間の差があった。

引用:日立子会社の「残業隠し」 4月1日から蔓延の恐れ。対処法とは

もう完全に組織ぐるみですね。

でも大企業は、それぞれの部署が自分たち場を守るためによかれと思いそれぞれ行動することもあります。

組織ぐるみといってもトップがそう指示したかどうかと言われるとわからないです。

しかしこのように現場は現場同士、メールにあるように長時間労働がなかったかのように振る舞うよう持ちかけてもいます。

もう一個人としてはどうすることもできない圧力に感じます。

そして、案外こういうことは多かれ少なかれ横行していると私は思います。

形だけの36協定に嫌気も差していますし、今後このような数字合わせが組織ぐるみで行われれば、一会社員など普通は太刀打ちできません。


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働き方改革、本当に残業をなくすなら経営改革して

結局のところ、一人一人の多様性を重視するために「残業をなくそう!減らそう!」といっても、勝手降ってくる仕事が現実的にあるわけです。

上述したAさんも火消しのように、様々な火事場を転々とさせられたとあります。

このように次から次へと仕事は湧いてきます。

そんな災害のように抵抗できない状況で「元気出せ!立てよ!」といわれてもね。

仕事の量を減らすか、人を増やすしか基本的に根本解決の道はないと考えます。

私もまさに会社員として、痛感しています。常時、人不足で残業過多の状態の部署を見ていると、「なんで、根本的な対処の仕方をとらないのか?」疑問に思います。

例えば、儲かっていない事業や仕事を継続する必要があるのか、新しい人材を育てようとは思わないのか、そもそも人がこないなら採用活動に問題はないのかなど、経営に問題があるように思えます。

そんな中、なぜか残業だけはやたらと時間を気にします。

残業時間が問題じゃなくて、そのやっている仕事に目を向けて!と何度も思います。

残業のメカニズム

以下の記事によると残業にはメカニズムがあるとのことです。

ポイント

  • 残業は、優秀な人に「集中する」
  • 残業は、同調圧力で「感染する」
  • 残業は、しすぎで「麻痺する」
  • 残業は、上司から部下へ「遺伝する」

引用:「働き方改革」では残業が絶対なくならない理由 発生するメカニズム4つ

この記事よると、残業は、優秀な人に集中し、その影響で同調圧力が生まれ、残業が感染する。

その後、残業しすぎでもはや普通となり麻痺する。そして、上司から部下へ遺伝していく。

本当にこの通りになっている気がします。

故に、部署移動で多少人が流動しても部署としての文化は変わらないのですね。

こうして、日本全土に広がった「長時間労働=がんばっている、えらい」といった風潮が生まれているように思います。


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まとめ

2019年4月より働き方改革法が施行されました。政府主導のもと、企業や社会全体が長時間労働を悪として認知し、是正に乗り出しました。

そんな中、2019年3月末に日立製作所の完全子会社の日立プラントサービスが残業隠しをしていたことが内部告発によりわかりました。

働き方改革で長時間労働を抑制しようと上限を設けたことがあだとなり、大手企業をはじめ残業隠しが横行するのではないのかと懸念しています。

また、働き方改革を推進する上で単に残業時間だけでなく、「その仕事が本当に必要なのか?妥当なのか?」などもっと根本に目を向けて、経営改革を進めてほしいと思います。

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